3つの仕様比較でわかる次亜塩素酸水専用加湿器と一般の加湿器の違い

新型コロナウィルスを乗り切ろう

 

新型コロナウィルスが猛威を振るう中、空間除菌グッズが今大流行しています。
緊急事態宣言が発出され、テレワーク・自宅勤務を余儀なくされる方も大変たくさんおられます。
そこで、自宅に置いておける空間除菌系のグッズが流行し始めました。

自分で思いついたときにシュッシュと噴霧できる除菌スプレーがまず最初に市場からなくなりました。
いまは、100円ショップなどの霧吹きやスプレーボトルすらありません。
アルコール消毒液や、次亜塩素酸水を自分で調達しあらかじめ準備しておいたスプレーボトルに詰め替えて噴霧するのです。

つぎに、機械で常時噴霧する機械が売れ始めました。
最初の頃は企業の購入が多かったです。
まだ在宅勤務が推奨される前、オフィス内を空間除菌するために、購入されたのでしょう。
5個、10個単位で買われる方も多く、支店や大フロアに何個か設置みたいな感じなのでしょう。
そして、今は6~10畳程度に有効な小さなタイプのものが売れています。
在宅勤務になると、とりあえず自分の空間だけでもいいので、除菌できればOKなのです。

誤認してしまいがちな次亜塩素酸水対応と非対応の加湿器

外から見たらなにも違わないけど、やっぱり実は全然違うのが次亜塩素酸水に対応している加湿器かどうかです。
3つの、外見や説明、仕様などで次亜塩素酸水に対応しているのかどうかを判断できます。

1.タイトル、説明文に明確に次亜塩素酸水対応と書かれている商品

店舗が意図的に間違った文言を入れていない限り、タイトルに書かれていて、説明にも書かれている場合は次亜塩素酸水を入れてもいい加湿器のはずです。
店舗が勘違いしていたり、意図的にわざと間違った情報を流していた場合、これは事実誤認、優良誤認ということで、店舗が責任を持つ必要が出てきます。
逆に言えば、その店舗が信用に値する店舗かどうかを見定めなければいけませんが、ある程度レビューなどでその店舗が優良な店舗かどうかを見定められるはずです。
しかし、これだけでは不安ですね。

2.機械の部品に鉄が使われている場合、次亜塩素酸水は非対応の可能性が大

次亜塩素酸水は言葉の中にある通り塩素が含まれています。
鉄は塩素で腐食しますから、水が振れる部分に鉄が使われている機械は基本的にNGです。
タンクなどに使われている場合は問題外です。
水を入れるタンクがステンレスやPE素材であれば腐食に対して意識している商品ということになりますので、次亜塩素酸水が使える可能性は高くなります。

3.芯棒(綿棒)が無いタイプの加湿器は次亜塩素酸水で使える可能性が高い

次亜塩素酸水への対応を考えない加湿器であれば、一番加湿しやすいのが、タンクの中の水を吸い出すために綿で作った芯棒を挿し、芯棒で吸い出した水分を風や超音波振動で霧状にし吹き出す構造です。
この構造ならローコストに小さな噴霧器(加湿器)を作れますから、お安く提供されています。
USB給電のタイプでバッテリーの無いものなら2000円、バッテリー内蔵型で3000~4000円というところです。
しかし、次亜塩素酸水対応で、ある程度高濃度の次亜塩素酸水を噴霧できるタイプは、芯棒が無く、別の方法で噴霧します。
その構造は特殊で特許を取得しているものもあります。
これらになると、噴霧量は同じでも値段が全然違ってきて、15000~20000円程度になってきます。

3つのポイントをチェックして次亜塩素酸水を入れても大丈夫かどうかを判断しましょう。

芯棒アリの加湿器で次亜塩素酸水対応の加湿器は大丈夫なの?

芯棒を入れるタイプの安価な加湿器でも、次亜塩素酸水対応と書かれている加湿器が最近は出回ってきました。
優良誤認ではないとした場合、これらは本当に次亜塩素酸水に対応しているのかどうか?見極めるポイントは1つです。
それは、【水が触れる部分の素材】だけはチェックしましょう。ここに塩素に反応してしまう成分が使われていないかどうかだけはチェックしないといけません。
店舗がうそをついていないのであれば対応の商品であれば、プラスチック素材やステンレスで作られているはずです。

芯棒アリの加湿器と、次亜塩素酸水専用の芯棒ナシの機械の次亜塩素酸濃度について

これが最大重要な項目です。
次亜塩素酸に対応している芯棒アリの加湿器と専用機で芯棒が無いものの次亜塩素酸濃度には10倍近い差があります。

例えば、

こちらの次亜塩素酸水に対応している機械の場合、そもそも芯棒が無いタイプです。
アロマオイルももちろんOKで、油性もイケます。
このファインミニは仕組みが少し特殊で、

タンクをこの撹拌棒で撹拌し、水を揺らすことで水の表面積を増やし、撹拌することで、水分を気体化させ空中噴霧します。
そのような仕組みなので、水蒸気も出ず、過度に加湿もしません。
いわばクレベリンのような仕組みです。

つぎに、芯棒があるタイプの商品を見てみます。

最近はこのようなタイプで次亜塩素酸水対応と書いてある商品が増えてきましたが、本当に対応しているのかどうかも少し怪しい感じもします。
店舗で試しに入れてみて噴霧したから大丈夫だろうという判断をしている可能性も残ります。

私が見る限りでは、基本水道水+水性のアロマオイルまでが使用に耐えうるものに見えます。

次亜塩素酸水がなぜ対応しきれないのか

次亜塩素酸水というのは簡単に言えば、塩と水(水道水)を電気でいったん分解し再結合させてできるものです。
なので、塩と水道水から次亜塩素酸水を作る機械も出始めています。

次亜塩素酸水は、基本的に漂白剤やプールのようなにおいがするものです。
こちらの商品のレビューをいくつか見ましたが、漂白剤のにおいがする、プールのにおいのようだというレビューがいくつもありましたので、おそらく次亜塩素酸水が作られているものと思われます。
ようは、塩から作るわけです。

海水は、水分が蒸発すると塩が残りますよね。
それと同じです。

芯棒があるタイプの加湿器というのはタンク内の水分を芯棒で吸水させそれを振動や熱で蒸発させて水蒸気にします。
この芯棒に残る塩分が芯棒内で結晶化するといわゆる【目詰まり】を起こし、吸水しなくなるのです。
なので、

この手の、芯棒があるタイプの加湿器の場合、次亜塩素酸水を入れたとしてもかなりの低濃度にするか、高濃度で使うのであれば芯棒をこまめに取り換えていくことで使えるものと思われます。

どのくらい濃度に差があるのか?

先述した次亜塩素酸専用の機械であれば100ppm~200ppm程度の濃度のものを噴霧することも可能です。
論理的には濃度は関係なく、強いものでも薄いものでも噴霧可能です。

かたや、芯棒があるタイプの方は目詰まりのペースを考えると、5~10ppm程度の濃度までがバランスが取れた濃度と考えられます。

10ppmで大丈夫なのか?

つぎに気になるのは、では、10ppm程度の濃度の次亜塩素酸水を噴霧することで意味があるのだろうか?
ということになります。
これは、この加湿器のそもそもを考えていくことになります。
この手の加湿器(噴霧器)は、芯棒で吸い出した水分を、超音波振動で揺らすことで微細な水蒸気(ミスト)を作ることでマイナスイオンの発生を狙って作られています。
このマイナスイオンが想定通り発生している前提で考えるのであれば、もともと、マイナスイオンと水蒸気(H2O)にウィルスが付着し、水蒸気の重みでウィルスが下に沈むことでクリーンな空間を作るよう狙って設計されているものになります。
もともと、花粉やPM2.5レベルの粉塵に対して効果があることを検証されているような仕様だと思われます。
なので、もともと水道水でもそこそこ除菌効果を狙っている商品です。
それにプラスして少々ではあるけれども次亜塩素酸水が混ざってくることでより殺菌効果を高めた感じのミストになるのではないかと思われます。

あくまで仕組みを考えた場合にそう考えられるということであって、確実ではありませんが、10ppm程度でも加湿器の周りの除菌という意味では十分だと思われます。
ただし、機械から離れた場所(部屋の角に置いてあってその反対側の角くらい離れると)はあまり意味を成しません。
なので、自分のオフイスの机、自動車内。食卓寝室の枕の上といった狭いエリアの除菌にはいいのではないかと思われます。

部屋単位で空間除菌をしたい場合はやはり少し高額かもしれませんが専用機を買われるほうがいいと思います。

10ppmという濃度

実は、日本では昔からスーパーなどに並ぶ野菜などは次亜塩素酸ナトリウム溶液に付け込んで殺菌しています。
次亜塩素酸ナトリウム溶液は先述したように、基本的に塩と水を電気分解して再生成した時にできるものであり、口に入れるようなものの殺菌に向いています。
哺乳瓶を殺菌するミルトンも基本的に塩素ですね。
では、その野菜の殺菌に使う濃度はどのくらいなのか、調べてみました。調べてみたところ、100ppm~200ppm程度の濃度の次亜塩素酸ナトリウム溶液に漬け込みます。
漬けこんだ後には、水道水でしっかりと次亜塩素酸ナトリウム溶液を洗い流します。

次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水

今、次亜塩素酸という成分の説明をするのに野菜の洗浄を例に上げました。
こちらは次亜塩素酸ナトリウム溶液でしたが、最近ネットショップなどで見かけるものは次亜塩素酸水といわれるものになります。
これは似ていますが実は違います。

アルカリ性の次亜塩素酸ナトリウム

野菜などの消毒に使うのは次亜塩素酸ナトリウム溶液で、こちらはアルカリ性になります。
人体に影響するアルカリ性なので、あまり空中噴霧するものには向いていませんね。

酸性の次亜塩素酸水

今市販されているものは次亜塩素酸水が多いと思いますが、こちらは弱酸性となっています。
弱酸性であれば、洗顔料のせっけんなどがそうであるように、アルカリ性よりは人体には影響しにくいものになります。

加湿器などで噴霧するのであれば次亜塩素酸水でいいものになりますし、直接食材を消毒するのに使う濃度が100~200ppmです。
空中噴霧で常時噴霧するのであれば10ppm程度でも十分なのかもしれません。